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14階の良明君

「何階ですか?」

ゆみが良明に聞いたが、良明は、学校にいる

時と同じように、ゆみの日本語が通じないの

か黙ったまま、立っているだけだった。

「日本人なのに、日本語どうして通じない」

ゆみが、良明の顔を覗きこむと、良明は14

階のボタンを押した。

「通じていたんだ」

ゆみは、ちょっと嬉しくなった。

エレベーターは、14階で停止した。

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