「地下になんか住んでるわけないじゃん」
英樹は、エレベーターの10階のボタンを押
しながら、ゆみに答えた。
「地階に住んでいるって、コインランドリー
の中にでも住んでいるのかよ」
英樹は、良明の方を睨んだ。
「良明君は10階に住んでいるんですって」
ゆみは、自分の階がわからなくなってしまっ
た良明に優しく教えてあげた。
「自分の階を忘れるわけないじゃん」
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